VELVA SHEENとは ベルバシーンの生産工場をご紹介
1932年オハイオ州シンシナティで設立されたVELVA SHEEN。 Tシャツやスウェットを中心に展開し、カレッジや各種スポーツチームのプリント用ボディとして、アメリカ全土に広まりました。 アメリカ海兵隊のコスチュームボディとしても使用されていたほど、クオリティの高さへの信頼があります。 創業以来「MADE IN USA」を貫き、当時の縫製方法はそのままに、デザインや生地を現代に復刻させ、アメリカブランドの代名詞として今に伝えます。 着るほどに体にフィットする、タフで肉厚な質感が魅力のパックTシャツを始め、アメカジに欠かせないアイテムが揃います。
今回は、ベルバシーンの中でも一番の知名度・人気を誇るパックTシャツについて。
パックTはMADE IN USA。職人さんが手作業で1点1点作り上げているのですが、その工場ってどんな様子なのでしょうか? 今回は特別に現地で撮影したリアルな写真を公開できることになりましたので、こちらでご紹介させていただきます!
【VELVA SHEEN】2パック クルー半袖 ポケット付き Tシャツ(160920)
パックTといえば、アメリカ製らしいコットンの質感と、なんといっても脇に縫い目のない丸胴編み製法が特徴的ですよね。
丸胴編み?なんだそれ?という方のために、簡単にご説明すると…
まずは比較として、一般的なTシャツの作り方はこんなかんじ。
比較 一般的なTシャツ(横割り)
それに対して…
ベルバシーンのTシャツ(丸胴)
ベルバシーンのパックTは、アメリカでTシャツが大量生産(本当の意味で大量に生産)されていた時代のものを、その歴史にのっとって作っています。
丸胴編み製法のTシャツは、横割りに比べて生産にかかる工程数がかなり少なくなるため、大量生産には向いていたんですね。
胴部分に縫い代のゴワゴワができないので、着心地も良くなります。
現代では、当時のような大量生産は行わないこと、大きなニット生地のほうが速くたくさん編めること、などの理由で横割りのTシャツが一般的になっています。
それにより、丸胴編みの機械は世界でも数がどんどん減っていて、それを扱える職人さんも数が限られてきているんです。
そんな丸胴編みの専用機械がこちら
コットン糸がセットされている様子
実際に編まれたニット生地
大きなニット生地の場合、巻き取る際に強い力がかかるため、できあがる生地も編み目がきつく締まってしまうそう。
でもこうやって小さな輪っかで編まれる生地には、そういった余計なテンションがかからず、質感も柔らかくなるとのことです。
出来上がった生地は、組み立て担当の皆さんの手によってTシャツになっていきます。
その様子はこちら。
こちら、よく見るとベルバシーンの首元のタグを縫いつけているのがわかりますね!
この写真は、袖のパーツを作っているところでしょうか。もともとはこんな風に細長い生地なんですね。
こちらでは、先ほど作られた袖口を縫い付けておられます。右手側にこれから使う袖口のパーツが積まれています!
ニット生地が無造作に積み上げられた様子は、いかにもアメリカらしいラフな雰囲気です笑
ベルバシーンのパックTはカラーバリエーションも豊富ですが、ブラックやネイビーは、ホワイトと同じ生地で組み立てまで行い、後から染めているそうですよ!
染めの工程では熱いお湯で煮込むような状態になるので、その際に発生する縮みも考慮して生産しているんですって。
一方こちらはオートミールカラーの縫製中でしょうか。
ヘザーグレーは10%、オートミールは1%ポリエステルを混ぜてあり、独特の杢模様がおもしろい生地感となっています。
パックTはホワイトが断然人気ですが、その他のカラーもシンプルながら独特の味があっておすすめです!
できあがったTシャツが箱詰めされ、出荷を待っている様子。
こちらでご紹介した、ベルバシーンのパックTシリーズはこちらのページからご購入いただけます。
いかがでしたでしょうか?
今回は本邦初公開の、ベルバシーンの生産工場のご紹介でした。